中古車購入の基礎知識


「ボクは運転が上手いから必要ない」 なんていう過信は絶対に禁物!
交通事故は誰にでも起こりうるものなのだ!

 クルマを購入し、さて「早速ドライブ!」。いや、ちょっと待って。クルマはとてもベンリで楽しい乗り物だけど、ちょっと間違いが起これば、とても危険なものに変わってしまう。人に当てれば命に関わることだってあるし、物に当てれば大きな損害を被ることだって考えられる。損害賠償は一般の人には天文学的な数字になることだってありうるのだ。そんな時に頼りになるのが任意保険。
 「私は安全運転だから」とか、「運転が上手いから大丈夫」と言う人は要注意。自分の技量を過信することは禁物なのだ。運転が上手い下手に関係なく、ドライバーなら任意保険に加入することは、もはやマナーなのである。事故は誰だって起こしたくないハズ。それでも起こってしまうのが交通事故というもの。転ばぬ先の杖、任意保険は楽しいカーライフをおくるために絶対必要なものなのだ。
もしも事故が起こったら...
「しまった!事故を起こしてしまった!」・・・。クルマを運転していたら、そんな境遇に出くわさないとも限らない。だから“もしも事故をしたら”という事も少なからず考えておかなければならない。
 事故をすると、少なからずショックで気が動転してしまうものである。だから、まず、あわてないで、一度深呼吸をして気持ちを落ち着かせることが何より大事である。そしてその後の対処は次のとおりだ。
けが人の救護 けが人がいる場合、救急車(119)を呼ぶ。けが人はむやみに動かさない方が良い。
路上の危険防止 事故の続発を防止するために、他の交通の妨げにならない場所へ移動する。
警察への通報 警察(110)へ通報し、調書をとってもらう。事故証明がないと保険金は請求できない。
事故状況の確認 いつ、どこで、どのように、誰と事故したのかを確認、メモしておく。相手の連絡先なども必ず聞いておく。
代理店、または保険会社へ連絡 代理店もしくは保険会社に連絡し、事故の状況を説明する。

 

任意保険
保険業界も自由化になり、自分のニーズに合った保険会社、条件を選ぶ時代なのである!
  自賠責保険で補償されない部分を補ってくれるのが任意保険である。しかし、任意保険といっても種類は様々。大きく分けて以下のような種類がある。以前は国で定められた条件、保険料でどこの保険会社も統一されていたが、今や保険業界も自由化の時代。それぞれの保険会社で条件も、保険料もさまざま。各社オリジナルの保険なども多く、条件もかなり細分化されているので、ユーザーは自分にあった保険会社、条件をセレクトできるようになった。もっともポピュラーなのは対人、対物、搭乗者、自損、無保険車損害がセットになったPAP(自動車総合保険)や、それに車両保険をプラスしたSAP(自家用自動車総合保険)だ。
  事故をしなければ年々保険料は安くなり(最大60%割引)、事故をして保険を使えば保険料は高くなる。
★任意保険の種類
対人賠償保険 人にケガを負わせた自動車事故を起こした時に相手に支払われる保険。
対物賠償保険 自動車事故で人以外の物を破損事故をさせた時に修理代として支払われる保険。
無保険車傷害保険 交通事故の被害者なのに相手から十分に補償されない時に支払われる保険(当て逃げも含む)。
自損事故保険 電柱への衝突や崖からの転落などで、運転者、同乗者の死傷した場合に支払われる保険。
人身傷害保険 人身事故での自己負担になっていた自身の過失相当分の損害を補償する保険。家族の歩行中の事故も補償。
搭乗者傷害保険 保険に加入した車に乗っていた運転手、同乗者が死傷した場合に支払われる保険。
車両保険 自分の車の損害が事故により損傷した時に支払われる保険。車種により保険料は違う。
★こんなクルマは割引アリ
エアバッグ装備車 搭乗者傷害保険、人身傷害保険を10%割引。
ABS装備車 対人賠償保険、対物補償保険、搭乗者傷害保険、人身傷害保険を5%割引。
衝突安全ボディ 搭乗者傷害保険、人身傷害保険を10%割引。
エコカー ハイブリッド、電気自動車、メタノール車、天然ガス車は保険料を3%割引。
横滑り防止装置付き車 対人賠償保険、対物補償保険、搭乗者傷害保険、人身傷害保険を5%割引。
スポーツカーは保険料が高め

任意保険の保険料はクルマによって違うのだ。統計上、事故率の高いスポーツカーなどはやはり保険料は高く、逆にセダンやRV車は安くなっている。

 

自賠責保険
クルマの所有者は必ず加入しなければならない強制保険

  自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)とは、自動車事故による人身事故の被害者の方を救済するため、法律により強制的に加入を義務づけられている保険。

  公道で事故にあった場合、相手がが誰であっても補償されるが、この保険で補償されるのは、死亡、後遺症、傷害などの人身事故のみ。車両などの修理には保険料は支払われない。また、運転者自身の死亡やケガに対しても保険金は一切支払われない。しかも自賠責の補償額は死亡事故で3000万円、傷害事故では120万円が限度なのである。時に億単位の賠償金までのぼることのある交通事故。自賠責保険だけで安心ということは絶対にないのである。



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